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7・8月 の 園 だ よ り

 

  じめじめとした梅雨空も続きますが、時折照り輝く太陽も顔をのぞかせてくれ、いよいよ夏本番となってきましたね。子ども達も汗をいっぱいかき、「いつからプールに入れるの?」と毎日心待ちにしながら元気に過ごしています。子どもも大人も、夏バテなどしないようリズムある生活をし、美味しい物をたくさん食べて元気に夏を乗り越えたいですね。
 さて、今月は先月に引き続き、「子どもの遊び」について、子ども達が真剣に遊ぶことができるために大人が用意してあげたい環境やおもちゃについてお話したいと思います。  二歳くらいまでの子ども達は、身のまわりにある全てのものに興味を持ち、触ったり舐めたり、引っぱったり転がしたりすることで、全身の感覚器官を育てています。この時期は、お母さんのそばでお母さんと同じ物を使ってお料理やお掃除、お洗濯など、何でもやってみたいのです。ニコニコしながら鍋やスプーンをガチャガチャと鳴らし、それを流しの水の中に入れ、取り出しては外に投げて辺りをびしょ濡れにしたり・・と思い当たる光景も多いのではないでしょうか。大人にとっては困ってしまう行いも、子ども達にはこの時期に通るべき、喜びがともなった行為なのです。ですから、子どもが使ってもいいようなお料理の道具を用意してあげるなど、触ってもいいもの、してもいいことを大人が先回りをして考え、このような時期をむかえたことを一緒に喜んであげられるといいですね。
 三歳から五歳くらいになると、日常に体験することを身のまわりのおもちゃを使って模倣し、再現していくようになります。ある子が、細長く平たい積み木を手に持ち、「もしもし」と携帯電話にして大人の会話さながらに話しています。しばらくすると、その木は大根となってお鍋の中でお料理されています。それから、布の洗濯物を取り込み、同じ積木が今度はアイロンとなってきれいにしわを伸ばしています。
 このように、この時期の子ども達の遊びは、何かきっかけがあると、次から次へと変わっていきます。常に生成と発達を繰り返している子ども達の心身は、環境の中にも生成するものを求めています。作り変え、新たに創造する可能性を探しているのです。ですから、子ども達のまわりにはすでに完成しているおもちゃではなく、あらゆるものに変えていけるような自然で単純なものが必要です。いろいろな形に切り落とされた木や、ドングリやくるみなどの木の実、大きさもさまざまな布や毛糸で編んだひもなど、シンプルなものほど子どもの遊びはどんどん広がっていきます。そして、素材も人工的でなく天然なものに触れることによって、そこから伝わってくる温かみや柔らかさ、重さ、光や熱など実に多様なものを受け取ることができます。この多様なものを受け取ることで、自分のまわりの世界そのものと出会っているのです。この季節には、海に行って一緒に貝殻や流木を拾ってくると、またひとつ宝物が増えますね。
 また、お人形も子ども達にとっては特別な存在となります。子どもが日々目にし、体験しているさまざまな人間の姿や営みが、子どものファンタジーの力によって、人形遊びの中に再現され、追体験されるのです。お人形の形や顔の表情は、シンプルなものほど子どもの想像力によって笑うことも泣くことも出来るのです。そして、私達大人がお人形に愛情を持って大切に接することで、その姿を子ども達は模倣し、人形との関係を築くことができるようになります。
 私達は、子どもに遊び方を教え込むことはできません。けれども子ども達が想像力を働かせることができるような、遊びのきっかけを示すことによって、素朴なおもちゃと子どもとの橋渡しをすることができるのです。
子ども達のひたむきに遊ぶ姿に目を向けると、その時期にふさわしいおもちゃや環境がより見えてくることと思います。ぜひたくさんの発見と喜びを一緒に見つけていってくださいね。 

 平成二十九年七月一日

社会福祉法人太陽の家やまさと保育園
園 長  後藤 まどか

社会福祉法人太陽の家
やまさと保育園

〒466-0824
名古屋市昭和区山里町85-1
TEL 052-833-7318
FAX 052-834-8764